患者さんをやる気にさせるトーク術③

何にやる気を出してもらいたいのか?

例えば「タントレーニングをしてもらいたい」と思ったとします。

ただ、いきなり
「タントレーニングをしてください」
と言っても受け入れてくれません。

自分の悩みとは関係ないと思ってしまうので患者さんのやる気は起きません。

症例を通してもう少し詳しく解説いたします。

12歳の女の子の悩みは「歯の色が気になる」でした。

お口の中を見せてもらったら、うまく磨けていませんでした。

付き添いでお母さんもいらしていて、女の子が使ってる歯ブラシを見せていただきましたがブラシの毛が開いてました。

それは分かります。
力強く磨いているとそうなっちゃいますから。

もう1点気になったのは、歯ブラシのヘッドの部分に歯形がついていて、噛んでしまっていることでした。

幼児だったら「歯磨きやだー」といやいやで噛んじゃう場合はあります。
ですが、12歳で歯ブラシを噛んでしまうのは、お口が大きく開かないから。

それ故にしっかり磨けていないということが分かります。

悩み:歯の色が気になる
原因:口が大きく開かないことによりうまく磨けていない

患者さんの悩みは原因の結果です。
そこに対して助言・指導をしていきます。

挨拶の時点で安心を与えているので、患者さんの心理としては自分の悩みに対しての助言がきたらやってみようとなります。


助言・患者指導でのNG行為

「磨かないとダメだよ」
「もっと磨こうよ」
というような言い方はNGです。

日本人はほとんどが歯を磨いています。
この子も磨いていないわけじゃないんです。

人は自分のせいにされるのは嫌です。
私も嫌いです。

でも、何かのせいにされると救われるんです。
うまく磨けてない理由を教えてあげます。

その子の場合は

「ここの歯は他の歯と当て方を変えないと歯ブラシあたらないよね?」
など歯の生え方を見てもらい、プラスワンポイントの磨き方のコツを指導しました。

また、口が大きくあかない問題について
私は前歯を磨くとき「いーっ」と口を開いて磨きます。ですが、その子はそこまで開きませんでしたので、お口、タントレーニングのお話をしました。

患者さんの困りごとに対して、解決するための方法を伝えると行動してくれやすくなります。

明日からの症例でぜひ意識しみてださい。

▼最初の記事はこちら
http://career.sfy.co.jp/2023/09/06/患者さんをやる気にさせるトーク術①/

http://career.sfy.co.jp/2023/09/07/患者さんをやる気にさせるトーク術②/


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